
CENTINELA & TRUJILLO'S
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場所: ニューメキシコ州チマヨ(Chimayo, NM)
概要:サンタフェから少し北に位置するチマヨ村は、スペインとネイティブアメリカンの伝統が融合した、鮮やかな幾何学模様が特徴の伝統的な手織り織物であるチマヨ織で有名。その歴史は古く、およそ17世紀後半に遡る。スペイン系入植者から始まり、牧羊や紡績技術を脈々と受け継ぎながら自給自足の生活を続けていた。やがて鉄道が敷かれ人々が流入すると、その伝統的な文化様式が注目されるようになり、チマヨ織りの商品が幅広く知られる様になった。チマヨベストの源流オルテガ、その分家のトルヒーリョス、センチネラなどがそれぞれの特徴を持ちながら、現在でも世界中で多くのファンを持つ。
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私たちが訪れたのは、ちょうどイースターの時期と重なっていたため、残念ながらオルテガは閉まっていたが、センチネラとトルヒーリョスを訪ねることができた。
センチネラでは、
実際に染色や織りについて詳しく話を伺うことができ、大変刺激を受けた。
同時に、伝統工芸を守り継承していく苦労には、
私たちの住む尾州エリアの毛織産業とも通じるものがあると感じた。
アービンとリサからたっぷり話を聞いたあと、
実際にその場で染められ、織られて作られたコースターを手に入れた。
続いて訪れたトルヒーリョスには、
オルテガと並び称される高品質な手織物のベストが並んでおり、
自分にぴったりのサイズの一着をしっかりゲット。
「多くの日本人バイヤーも来るんだ」
と、カルロスは嬉しそうに語ってくれた。
それぞれの柄には意味が込められており、
少しずつ異なる個性を持つ幾何学模様の中から、
悩みに悩んだ末に選んだのは、
白と黒のコントラストが美しいラグマット。