Jack Rabbit Trading Post

場所： アリゾナ州ジョセフシティー（Joseph City, AZ）
概要：アリゾナ州、ルート66沿いに佇むジャックラビット・トレーディング・ポスト。1949年の創業以来、幾千もの旅人たちがこの地に車を停め、“あの”ロゴの前で記念写真を撮ってきました。そして、その看板に描かれた赤い文字――“HERE IT IS”。野ウサギのシルエットとともに、まるで長い旅路の中で見失いかけた何かを「ここにある」と教えてくれるような、不思議な力を持つメッセージ。それは単なるロードサイド・アトラクションではなく、ルート66というアメリカン・カルチャーの心臓部を象徴するランドマーク。映画『カーズ』のモデルにもなったこの場所は、失われゆく「モータリングの時代」のノスタルジアと、人々の旅心をいまも刺激し続けています。

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ルート66をひた走っていると、突然目前に大きな看板が飛び込んできた。

私たちはそのまま通り過ぎた道を引き返し、

看板に書かれた

「HERE IT IS」

を確かめに行くことにした。

それはまさに、オールドハイウェイ──母なる道

ルート66が最盛期だったあの頃、

人々が行き交いながらとったのと同じ行動だったに違いない。

ジョン・スタインベックが『怒りの葡萄』で描いた時代から、

ルート66のネオンサインが煌めくモーテルに旅人たちが集った黄金期を経て、

時は流れ、2025年となった今でも、

私たちは確かに、

この大きな黄色い看板のジャックラビットに惹かれてここまでやってきたのだ。